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葉隠
【葉隠】一言の重み
武士は当座の一言が大事なり。ただ一言にて武勇顕るるなり。治世に勇を顕はすは詞(ことば)なり。乱世にも一言にて剛臆見ゆると見えたり。この一言が心の花なり。 葉隠より 武士たる者はその場での一言が大切である。ただ一言で自分の武勇が顕れる。治世... -
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【葉隠】仕返しの在り方
何某、喧嘩仕返しをせぬ故恥になりたり。仕返しの仕様は踏みかけて切り殺さるる迄なり。これにて恥にならざるなり。仕果す(しおぼす)べきと思ふ故、間に合はず。 葉隠より ある人が喧嘩の仕返しをしないために恥をかいたことがある。仕返しのやり方とは... -
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【葉隠】損得で考えるということ
勘定者はすくたるるものなり 葉隠より 計算高い者は卑怯者である。 武士道と損得勘定 計算高いということは、損得で物を考えるということでもあります。 損得だけで考えるならば、当然「死=損」ということになり、どんな時も生き延びることだけを考えるよ... -
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【葉隠】若いうちに苦労しておけ
若きうちには随分不仕合せなるがよし。不仕合せの時くたぶるる者は、役に立たざるなり。 葉隠より 若いうちは苦労が多いほうがいい。苦労や不運が続いたとき、くたびれてしまうような人は、役に立たないものだ。 しなければならない苦労もある 「若いうち... -
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【葉隠】立ち上がる時
人は立ちあがる所がなければ物にならず。人より頭をふまれくさくさとして一生を果たすは口惜き事なり。誠に夢の間なるに、はつきりとして死にたき事ぞかし。 葉隠より 人は一念発起するところがなければ物にはならない。人から頭を踏まれ、くさったまま一... -
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【葉隠】勝利に勝る敗北
公事沙汰、又は言ひつのることばどに、早く負けて見事な負けがあるものなり。相撲の様なるものなり。勝ちたがりてきたな勝ちすれば、負けたるに劣るなり。多分きたな負けになるものなり。葉隠より 評議や何らかの議論などで、早く負けて見事な負けというも... -
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【葉隠】好きな事だけで生きる
人間一生誠にわずかのことなり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして暮らすは愚かなる事なり。 葉隠より 人の一生は本当に短い。だからこそ好きな事をして暮らすべきだ。夢の中のような世の中で、嫌な事ばかりして暮らす... -
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【葉隠】腹を決めておく
大雨の感といふ事あり。途中にてにわか雨に逢ひて、濡れじとて道を急ぎ走り、軒下などを通りても、濡るる事は替わらざるなり。初めより思ひはまりて濡るる時、心に苦しみなし、濡るる事は同じ。これ万づにわたる心得なり。葉隠より 大雨の戒めという言葉が... -
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【葉隠】初対面の気持ちで
人を先にたて、争ふ心なく、礼儀を乱さず、へり下りて、我が為には悪しくとも、人の為によき様にすれば、いつも初回の様にて、仲悪しくなることなし。 葉隠より いつも人を先に立てて、争うような心なく、礼儀正しく、へりくだって、自分のためには悪いこ... -
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【葉隠】実力で黙らせる
立身加増早き時は、諸人敵になり、のうぢなし。遅きときは諸人味方となり、その上の幸はたしかに見ゆるなり。畢竟(ひっきょう)、遅速共に諸人うけがひ時は、危うきことなし。諸人催促いたす時の幸が、のうぢあるなり。葉隠より 出世や昇給が早いと、多く...