【葉隠】勝つという事

勝ちといふは、味方に勝つ事なり。
味方に勝つといふは、我に勝つ事なり。
我に勝つといふは、気を以って体に勝つ事なり。
かねて味方数万の士(さむらい)に、我に続く者なき様に、

我が心身を仕なして置かねば、敵に勝つ事はならぬなり。

葉隠より

勝つということは、まず味方に勝つ事である。味方に勝つということは、自分に勝つということである。自分に勝つということは、気をもって体に勝つということである。常々味方数万の武士の中で、自分に続く者はいないというところまで、心身を鍛えておかないと、敵に勝つ事などできないのである。

目次

自分に勝つ

自分に勝たずして、敵に勝つ事などできない。

「葉隠」ではこう言っています。

そして、自分に勝つということは「気をもって体に勝つ」ことだと言っています。

つまり、精神が肉体に打ち勝つことだということです。

「自分に勝つ。」

これが中々できません。

私たちが生きている限り、この戦いは続きます。

誰しも自分には甘いものです。

甘いからこそ、常に心がけておかなければ、到底自分に勝つということなどできません。

武士の時代とは違い、今の時代は誰かを倒さなければ生きていけないということはありません。

今は誰とでも共存していくことができる時代です。

だからこそ、より一層自分に勝つということが大切なのではないでしょうか。

そもそも他人に勝つということは、単に相手との比較の上でのことに過ぎません。

相手が勝手に自滅したとしても、自分にとっては勝ちになるのです。

しかし、自分との戦いに比較は存在しません。

自分と誰かを比較して、勝ち負けを考えてしまう人は少なくないでしょう。

「勝ち組」「負け組」というような言葉も流行りましたが、そもそもその勝敗を決める明確な尺度など存在しません。

誰かと比較して、自分が決めていることです。

本当に比較する必要があるものとは、「過去の自分」だと思います。

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