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葉隠
【葉隠】煙たがられる存在であれ
主人にも、家老・年寄にも、ちと隔心に思はれねば大業はならず。何気もなく腰に付けられては働かれぬものなり。 葉隠より 主人にも、家老や年寄にも、少しくらい煙たがられるようでないと大業を成し遂げることなどできない。安心され腰巾着にされているよ... -
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【葉隠】忠も孝もいらず
武士道において分別出来れば、はや後るるなり。忠も孝もいらず、武士道においては死に狂ひなり。この内に忠孝はおのづから籠るべし。 葉隠より 武士道では思慮が生まれると既に後れをとったようなものである。武士道においては忠も孝もいらず、ただ死に狂... -
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【葉隠】私心を捨てる
皆人、物を深く案ずれば、遠き事も案じ出すように思へども、私を根にして案じ廻らし、皆邪智の働きにて、悪事となる事のみなり 葉隠より 誰もが物事を深く考えさえすれば、どんな難しいことでも解決できるように思うかもしれないが、「私」を基本にして考... -
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【葉隠】損を選ぶ
我人、生くるほうがすきなり。多分すきの方に理が付くべし。 葉隠より 人は誰でも死ぬより生きる方がいいに決まっている。だから生きるほうに理屈が多くつくのは当然だ。 なぜ困難を選ぶのか? 生か死か!?二つに一つの選択を迫られれば、誰でも生きる方... -
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【葉隠】終わりなき修行
修行に於いては、是まで、成就といふ事はなし。成就という所、そのまま道に背くなり。一生の間、不足不足と思ひて、思ひ死にする所、後より見て成就の人なり。 葉隠より 修行には成就したということはない。成就したと思うのであれば、それは修行ではない... -
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【葉隠】近頃の若者は…
この三十年このかた、諸事万端が変わって、若侍たちが出会って話し合うことは、すべて金、銀の噂や、損得の考え、家計のこと、衣服の品定め、色欲の雑談だけで、こうした話題がなければ一座が白けて見えるというのは、まことに困った状態になったものだ。... -
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【葉隠】今に集中せよ!
端的只今の一念より外はこれなく候。一念一念と重ねて一生なり。ここに覚え付き候へば、外に忙(せわ)しき事もなく、求むることもなし。 葉隠より 結局重要なのは、ただ今の一念よりほかには何もないということである。一念一念と積み重ねて、それが一生... -
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【葉隠】人に好かれない者は役にも立たず
何様(なによう)の能事(のうじ)持ちたりとて、人のすかぬ者は役に立たず。御用に立つ事、奉公する事には好きて、随分へりくだり、朋輩(ほうばい)の下に居るを悦ぶ心入れの者は、諸人嫌はぬ者なり。 葉隠より どんな才能を持っていたとしても、人から... -
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【葉隠】お酒の飲み方
大酒にて後れを取りたる人数多なり。別して残念の事なり。先ず我が丈け分をよく覚えその上は飲まぬ様にありたきなり。 葉隠より 大酒を飲んで失敗した人はたくさんいる。とても残念なことである。まずは自分の飲める量をよく知って、それ以上は飲まないよ... -
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【葉隠】困難を前に
大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり。 葉隠より 大変な事態に陥っても動転しない、それだけではまだまだだ。喜んで躍り上がるかのように勇んで進むべきである。 むしろ喜んで受け入れよ! ト...