【葉隠】人に好かれない者は役にも立たず

何様(なによう)の能事(のうじ)持ちたりとて、人のすかぬ者は役に立たず。
御用に立つ事、奉公する事には好きて、随分へりくだり、朋輩(ほうばい)の下に居るを悦
ぶ心入れの者は、諸人嫌はぬ者なり。

葉隠より

どんな才能を持っていたとしても、人から好かれない者は役には立たない。役に立ち、仕事が好きで、随分へりくだり、同僚の下にいても喜ぶくらいの心がけの者は、誰からも嫌われることのない者である。

目次

嫌われる勇気も大切だけど

「葉隠」では、人から好かれない者は、どんな才能を持っていたとしても人の役に立つことはできないと言っています。

ただし、人に好かれる人とは、真面目に仕事に取組み、謙虚な姿勢を持ち、どんな立場に置かれても、それを喜んで受け入れるような人だとも説明しています。

ほとんどの日本人は、皆それなりに謙虚さを持ち合わせていると思いますが、同僚の下に置かれるとなれば、それを喜んで受け入れられるという人は少ないのではないでしょうか?

誰の下とか上とかに関係なく、自分の仕事を全うする。

ただそれだけのことが、私たちには中々できません。

自分の仕事だけでなく、自分の立ち位置を気にせずにはいられないものです。

なぜなら、立ち位置とは評価を表す尺度だからです。

人からどう思われているか!?ということを気にせずにはいられないのです。

しかし実は、そんなことを気にせず仕事を全うすることこそが、評価を上げることになるのかもしれません。

目の前にあるものに全力で取り組む。

どんな逆境も喜んで受け入れる。

それが武士の生き様です。

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