この国民は、私が出逢った民族の中で、最もすぐれている。
フランシスコ・ザビエル
日本人は一般的に善良で悪意がなく、非常に感じが良い。
彼らの名誉心は極めて強く、何よりも名誉を重んじている。
ほとんどの日本人は貧しいが、武士も町人も貧しいことを恥と考えている者はいない。
目次
名誉ある人生を生きているか!?
日本人にとって【名誉】の対極にあるものは【恥】です。
自らの「名」に泥を塗らないためには、まず何が【恥】なのかを知らなければならないからです。
「人に恥じることなく生きる」ことができれば、富や名声を得ることがなくとも、それは【名誉】ある人生なのです。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。
最低限の豊かさを持って、やっと心に余裕が生まれ、初めて礼節というものに目を向ける余裕が生まれる…
ということを意味していますが、日本人は貧しくとも礼節を重んじてきました。
それは全て、恥を知る【名誉】の心があったからです。
今や豊かな国となった日本。
もっともっと礼節を知っていいはずなのに、むしろ余裕のなさを感じます。
明日という日が約束されているかのような環境に身を置きながら、それでも満ち足りるということがありません。
どれだけの金銭や財産を得ても、それだけで満たされるということは決してないでしょう…
なぜなら、私たちが本当に手に入れたいものとは…
「豊かな心」だからだと思います。