【葉隠】和して同ぜず

まろくともひとかどあれや、あまりにまろきはころびやすきぞ

葉隠より

丸くなるにしても、どこかに角を残しておけ。ただ丸いだけでは転がっていくだけだ。

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和を重んじる日本人

日本人は「和」を大切にします。

思ったことをそのまま言うことを良しとせず、オブラートに包んでみたり、遠まわしてみたり、心に押しとどめたりしながら、人との和を壊さないようにします。

それはそれで日本人の美徳としてとてもいいものだと思いますが、揉め事を起こさないことばかりを気にして、身動き取れなくなっている人も少なくないようです。

武士は元々、自分の腕一つで立ち上がろうとする人たちでした。

主君を七たび変えねば武士とはいえぬ

~甲陽軍鑑~

こんな言葉も残っています。

忠義に厚いイメージがあるかもしれませんが、元々の武士の目指すところは、自分の力をより高く評価してくれるところへ、自分の力をより高められるところへと鞍替えを繰り返し、自分の実力を高めることを良しとしていました。

元々は荘園の用心棒のような存在から、やがては軍に所属する戦士となり、戦士から政治を司る存在となっていき、【忠義】を持ってお家に使えるようになっていきます。

争いやいさかいを避けようとするあまり、ただ丸く収まっているだけではダメだ。どこかで「かど」を残しておかなければ、結局自滅することになる・・・

「葉隠」ではこう教えています。

「和して同ぜず」

日本人の大切にしてきた「和」とは、あくまでもそれぞれの「個」が成り立ったうえでの「和」だったのでしょう。

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