【新渡戸稲造】富を得れば知恵を失う

富めるは智に害あり

新渡戸稲造
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豊かさと引き換えに努力を失う

新渡戸稲造の言葉ではなく、武士たちが重んじた格言のようです。

日本人の中にある、お金を稼ぐということに対する一種の罪悪感のようなものは、間違いなく武士道の影響だと思います。

損得を考えない【義】を第一とする武士道において、お金とは正に損得の象徴です。

更に、質素倹約を重んじていたわけですから、お金を持ちたがらないのも当然と言えば当然でしょう。

持てば使いたくなるのが人間です。

質素な暮らしを送るということは、忍耐の修養でもあります。

今を生きる私たちにとって、お金は不可欠です。

しかし、お金がなければないなりに、頭をひねって知恵を働かせ、様々に工夫しようとします。

豊かになれば、その苦労がなくなる反面、その知恵も失われてしまう…

だからこそ「智に害あり」と言ったのでしょう。

「いらない苦労はしなくてもいい」という時代ですが、その苦労の中でなければ得られない物もあります。

知恵もまた、お金には変えられない宝だと思います。

できれば、お金も知恵も両方得たいものですが…

中々それができないところが、人間の悲しい性ですね…

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