【孟子】困難は天命の証

天の将に大任を是の人に降さんとするや、
必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労し、その体膚を餓やし、
其の身を空乏し、行ひ其の為すところに払乱せしむ。
心を動かし、性を忍び、その能はざる所を曾益せしむる所以なり。

孟子

天がその人に何らかの使命を与えようとするときは必ず、その人の心を苦しめ、志が挫折するような事態を起こし、体力を使い果たさせ、餓えに苦しませ、その身を極貧暮らしにまで追い落し、その人の行おうとすることにことごとく反する事態を招き起こす。それは、その人の心を鍛え、その人を忍耐強くし、できないことをできるようにさせるためである。

目次

逆境を越えてこそ

天が人に使命を与える時には、その使命を全うできるだけの力をつけられるように、過酷な試練を与えて鍛えようとするということです。

逆を返せば、大変な事態に陥ったということは、何らかの使命を受け、それを全うするための試練を与えられたのかもしれないということ。

「大変」とは「大きく変わる」と書きます。

その事態を境に、私たちは何らかの変化を求められているということではないでしょうか…

何かを成そうとすると、ことどこく壁にぶつかる…

そういう経験のある方は少なくないと思います。

そこで腐ってしまったり、諦めてしまったりするのか、それともその壁に立ち向かっていくのか!?

いずれにせよそこが分岐点なのかもしれません。

「神は超えられない壁は与えない」という言葉もありますが、大変な事態に陥った時というのは、自分が試されている時と言えるのではないでしょうか…

不運だと嘆くのは簡単です。

しかしその不運をあますところなく味わい尽くしてこそ、きっとその先のステージが広がるのだと思います。

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