武士は食わねど高楊枝
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在り方を貫く
聞いたことはあるけど、意味を知らない、意味を誤解してるという方が多い言葉かもしれません。
富よりも名誉を重んじた武士の気概を表す意味もありながら、ただただやせ我慢や見栄を張るという意味もあります。
武士道第一の【義】を重んじる武士たちは、富や財には興味を示さず、むしろ悪いもののように捉えていました。
しかし、平和な時代になるにつれ、お金こそが世の中を動かすようになっていきます。
段々と用無しのようになっていく中、それでも【義】や【名誉】を重んじたのが武士でした。
お金が力を持つようになっても、賄賂などの類を受け取った武士は意外に少なかったと言われています。
どれほど貧しい思いをしても、それでも自分を貫くということ。
今の私たちにも経験あるのではないでしょうか?
どうしても自分を曲げたくない!
そこだけは譲れない!
そんな思いに駆られた経験のある人もきっと少なくないと思います。
そういう時、私たちの心の中には明確に「自分自身の在り方」が浮かんでいるはずです。
それはきっと、私たちなりの【武士道】です。
張りたい意地がある!張りたい見栄がある!ということは、明確な自分があるという意味でもあります。
常に我を通すわけにはいきませんが、意地や見栄の一つや二つくらい持っていたいものです。