人は立ちあがる所がなければ物にならず。
葉隠より
人より頭をふまれくさくさとして一生を果たすは口惜き事なり。
誠に夢の間なるに、はつきりとして死にたき事ぞかし。
目次
一念発起せよ!
「葉隠」では、「生」を「夢」だと捉えています。
つまり「人の一生」は「夢の間」だということです。
まるで夢の中のように、一瞬で儚く、そして掴みどころもない…
真実を探し求めたとしても、夢の中では見つかることはありません。
人の一生で真実とはたった一つ。
「死」だけです。
夢うつつのままで一生を送り、何となく死んでゆく…
何かを成しても、何も成さなくても、私たちは必ず「死」を迎えます。
そんな儚い「生」だからこそ、私たちは志を固め、立ち上がらなければもったいないのです。