人の誣(し)うるに逆わず、己が信ならざるを思え
小川立所
目次
人の批評よりも自らの思いを問う
自分の責任だと思えるかどうか!?
そこで大きな違いが出ます。
言われのない誹謗や中傷を受けたら、反論したくなるものです。
私たちには名誉心もあれば、プライドもあります。
ましてや身に覚えのないことならば尚更でしょう。
しかし、他人を動かすことは簡単ではありません。
変な噂話を耳にしたとして、その噂の元を絶つということは中々できないものです。
耳にした全ての人の誤解を解く、ということも不可能でしょう。
他人の口にふたをすることはできません。
自分の耳にずっとふたをすることも中々できません。
聞こえるものは聞こえてしまうものです。
なぜ、そう言われるに至ったのか!?
他人に問いかけるのではなく、自分に問いかけること…
そうしているうちに、耳に入る誹謗や中傷が、ありがたい教えに変わります。
やがて、誰も何も言えなくなるのではないでしょうか…
理不尽なことは身の周りにたくさんあります。
理不尽を理不尽と嘆いても、それは変わりません。
理不尽をも飲みこめるような器を自らが持つしかないのだと思います。