何某、喧嘩仕返しをせぬ故恥になりたり。
葉隠より
仕返しの仕様は踏みかけて切り殺さるる迄なり。
これにて恥にならざるなり。
仕果す(しおぼす)べきと思ふ故、間に合はず。
目次
即行動を起こす!
「倍返し」という言葉も既に懐かしい言葉になりましたが、武士にとっても「仕返し」や「仇討」は避けて通れないものです。
「仕返し」しなければ恥をかきます。
しかし、今度は必ず勝とう!とか、良い策はないか!?などどあれこれ考えていると、時間ばかりが過ぎ去り、結局タイミングを失って、恥をかくことになります。
つまり、結果を気にし過ぎるとチャンスを逃すということです。
確かに一度燃え上がった気持ちというのは中々持続しません。
時間が経つにつれ、冷静になり、最初の熱はどこへやら…
誰しも経験があると思います。
再び燃え上がることはもちろんありますが、最初の熱は二度と戻らないといっても過言ではないでしょう。
それほど、思い立った最初の気持ちは熱く、強いものなのです。
熱い気持ちを持続させるためには、即行動を起こし、そして行動し続けることしかありません。
思い立ったまま行動し続けていれば、中々冷めないものです。
色んな対策を考え、リスクヘッジをして、万全の体制で動き出す…
それは「失敗しないための方法」ではありますが、決して「成功するための方法」ではないのかもしれません。
何事もまず行動してみる…
幸いなことに私たちは、失敗したとしても、命まで取られることはありません。