礼はその最高の姿として、ほとんど愛に近づく
新渡戸稲造
目次
武士道唯一の「型」
【礼】とは、現代で言う礼儀作法のこと。
義、勇、仁・・・と、武士道の教えは精神に関するものばかりですが、【礼】は唯一「型」の教えです。
「型」だったからこそ、日本人独特の礼儀作法として、その教えは現代にもたくさん残っています。
「人に会ったら挨拶しなさい!」
「何かしてもらったらありがとうを言いなさい!」
「ご飯を食べる時はいただきますをいいなさい!」
私たちが子供の頃、口を酸っぱくして大人から教わりました。
しかし、なぜそうしなければいかないのか!?
その意味を知っている人は決して多くありません。
本当の【礼】とは、「相手を思う気持ちを行動に表すこと」です。
食事の作法や、お辞儀の仕方、名刺の渡し方等・・・
私たちが今「マナー」を学ぶ時、「人前で恥をかかないために」と思うことが多いですが、本来は「目の前にいる相手に不快な思いをさせないため」のもの・・・そのための「型」なのです。
「この人に喜んで欲しい!」
最高の【礼】とは、愛情表現そのものです。