私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。
ポール・クローデル
それは日本人です。
あれほど古い文明をそのままに今に伝えている民族はありません。
日本人は貧しい。しかし高貴である。
目次
日本人としての自覚
アインシュタインやフランシスコ・ザビエルといった、名だたる人物がかつての日本を絶賛しました。
貧しいことを恥とは思っていない、貧しくとも心は高貴である…
これは、富や財産を美徳とは考えないという武士道の【義】と、人に恥じない生き方こそが名誉ある人生であるという武士道の【名誉】の教えがあってこそのものでしょう。
今や日本人は豊かになりました。
しかし、それと引き換えに心は貧しくなっているように感じることが多々あります。
何かを得れば何かを失う…
私たちの人生とはそういうものです。
何もかも得ることはできません。
しかし、財やお金と引き換えにするものが「心の豊かさ」だったとしたならば、どうにも割が合わないと感じます。
自然災害など、逆境の中にある時こそ、今でも日本人は世界から称賛を受ける民族ですが、肝心の私たち日本人自身にその自覚があまりありません。
現状を嘆き、憂うことは簡単な事でしょう…
それよりも、今あるもの、本来持っているものを、私たちはまだまだ誇れるのではないでしょうか?
内に秘めたる愛国心や日本人であるという誇り…
まずそれらを自覚することから、心の豊かさが始まるような気がします。