大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり。
葉隠より
目次
むしろ喜んで受け入れよ!
トラブルに直面しても焦らず平常心でいること。
冷静さを欠き、更なるトラブルを引き起こさないためにも大切なことです。
しかし「葉隠」では、それだけではまだまだ…
むしろ大喜びして、勇んで進め!と教えています。
これは大変な心がけですね。笑
「ピンチはチャンス」という言葉と似ていますが、ピンチとは何かを変革するチャンスです。
決して「好機」ではない場合もありますが「機会」であることは間違いありません。
何も起こらなければ、変化を求めることもなかったでしょう。
しかし、変化なくして継続できるものは、実際少ないのではないでしょうか?
現状維持という言葉は簡単に聞こえますが、停滞したままでは実は中々できません。
前進し続けて初めて、やっと現状が維持できます。
何もしなくても年齢を重ねるのと同様に、何もしなければ衰退していくだけなのです。
ピンチがあるからこそ、私たちは否応なしに変化を求められます。
しかし、前進し続ければ必ず現状維持ができるというわけでもありません。
死力を尽くしてもなお、更に困難な状況に陥ることもあります。
何もかも失ったその時こそ…
気付くことがあります。
見えてくるものがあります。
失ってから気付くことのほうが、実は多いものなのです。
ピンチとは「成長のための痛み」のようなもの…
更に前に進むための、絶好の機会なのです。