志は気の帥(すい)なり。気は体を充たすものなり。
それ志至れば、気はこれに従う。
孟子
孟子の言葉です。
武士道なのに中国の孟子?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、武士道には儒教の教えも結構あったりします。
良いものは何でも取り入れる…というのがまた武士道の良さです。
特に孟子に関しては、吉田松陰が強く影響を受けたことも有名ですが、多くの日本人が影響を受けています。
目次
言うを成す
「志」こそが気力、活力の源。
「志」が固まれば、心も体もそれに従って充実していく。
「志」という言葉はよく耳にするようでいて、自分が口にする場面は意外に少ないのではないでしょうか?
夢や目標に近しい意味で使われることもありますが、単なる夢や目標を指すのではなく、それを「必ずや成し遂げるという覚悟」を意味するのだと思います。
「言う」を「成す」と書いて【誠】。
【誠】を今の言葉で説明しようとすると「誠実」とか「正直」という言葉で表すことになりますが、単に「嘘をつかない」という意味では片付きません。
誰しも、黙っていれば嘘をつくこともありません。
だからといってそれで「正直」かどうかは分かりません。
単に寡黙であれば済むことです。
言ったことを必ずや実現する。
だからこその「正直」なのです。
揺るぎない「志」は、気力体力ともに充実させ、必ずや事を良い方向に導いていく…
計画も作戦ももちろん大切ですが、最初に固めなければならないのは、何より「覚悟」なのだと思います。