【吉田松陰】本当に必要な人材を得るために

古語にも“庸謹(ようきん)の士を得るは易く、
奇傑の士を得るは難し”と云へり。
小過を以って人を棄てては、
大才は決して得べからず

吉田松陰

昔の言葉で“平凡で実直な者を得ることは容易いが、大事の時に頼りになる傑物を得ることは難しい”というのがある。小さな欠点を見つけて人材を切っているようでは、大才の人物は決して得ることができないだろう。

目次

人を見抜く目を持つ

今は簡単に人を切り捨てる時代です。

「リストラ」という言葉は、元々「リストラクチャリング(再構築)」の略語であり、企業の体制そのものの作り直しを意味していたはずが、いつのまにか「人材整理」という意味になってしまっています。

しかもその「整理」も、人を減らすという意味での整理です。

それほど「人切り」が当たり前になったということでしょう。

もちろん企業だって余裕はありません。

仕事の効率に関係なく、ただ勤務時間を過ごしただけで給与を払わなければならないのが今の法律です。

それは困るからと厳しく管理しようとすると、今度はパワハラやモラハラなどの問題に発展する可能性もあったりします。

慎重に、優しく丁寧に人材育成するしかないわけですが、今は短期間で成果を求められる時代…

人材育成には、最も適していない時代かもしれません。

かといって、ただただ頭数を減らせばいいというものでもありません。

人数の減少は機動力の低下にもつながりますし、優秀な人材の放出にもつながります。

「仕事についてこれないなら去れ!」という感覚はどこの国でもあるとは思いますが、和を重んじる日本では「調和を乱すなら去れ!」という感覚もあります。

そのため、人物的に難ありと思われてしまうと、力があっても邪魔者にしてしまうことがあります。

武士道において、大きなことを成す人物とは「曲者(くせもの)」であると考えていました。

人を指導する立場として、人を見る目というのは不可欠でしょう。

しかし、調和を第一に考えるような型にはまった見方では、その「曲者」を見出すことは中々できないでしょう。

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