【孟子】仁なくして天下なし

仁

仁なくして一国を得た者の例はある。

しかし仁なくして天下を得た者の例は聞かない

孟子
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天下人の優しさ

武力だけで一つの国を支配することはできたとしても、天下まで治めることはできない。

天下を治めようと思うのならば「仁=思いやり・優しさ」は不可欠だということです。

「天下人」豊臣秀吉の懐刀とも言われた大谷吉継。

ハンセン病に苦しみ、崩れていく顔を白頭巾で隠して戦った武将と言われています。ある時吉継は、秀吉に招かれた茶会の席で、不覚にも回ってきた茶碗に顔から膿を落としてしまいます。

隣の小西行長に茶碗を回すことができず、固まってしまった吉継を見た秀吉は…

「刑部(ぎょうぶ=吉継)!喉が渇いて仕方がない!その茶をよこせ!」

と言ってその茶碗を取り上げて飲みほしました。

この時の秀吉の思いやりを忘れることができず、吉継はその恩に報いるべく、負け覚悟の関ヶ原に参戦したと言われています。

強大な力によって、ねじ伏せられるもの、従わせられるもの、そして奪い取れるものはたくさんあります。

しかし、最後の最後に人の心を奪えるのは、やはり優しさなのでしょう。

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仁

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