我人、生くるほうがすきなり。
葉隠より
多分すきの方に理が付くべし。
目次
なぜ困難を選ぶのか?
生か死か!?二つに一つの選択を迫られれば、誰でも生きる方を選びたいもの。
つまり損得で物を考えれば、誰でも「得」だと思う方を選ぶということです。
しかし、「得」を選んだとしても、必ずうまくいくとは限りません。
失敗する可能性もあります。
その不安を抱えながらも、自分の選択にあれこれ理由や理屈をつけて、自分を納得させようとします。
不安を抱えているから迷いが生じる…
ならば最初から「損」のほうを選び、腹を括ってしまえ!
失敗するものとして事を始めれば、恐れるものなど何もないということです。
失敗すると分かっていて踏み出す人はまずいないでしょう。
誰しも、うまくいく可能性を夢見ることができるからこそ、不安を抱えながらも前に進もうとするんだと思います。
しかし、その不安こそが時として私たちの判断や行動を鈍らせます…
保身に走り始めると、思わぬ方向へと進んでしまうこともあります。
自分にとって最大の壁は、自分の中にある不安なのではないでしょうか…
初めから失敗に腹を括ってしまえば、そんな不安など抱く必要もなくなり、迷いなく邁進することができる…
それが「武士道といふは死ぬことと見つけたり」の真髄かもしれません。