武士道において分別出来れば、はや後るるなり。
葉隠より
忠も孝もいらず、武士道においては死に狂ひなり。
この内に忠孝はおのづから籠るべし。
目次
決意を固め行動あるのみ!
武士は命をやり取りするのが仕事のようなもの。
正気でいてはとても務まらない。
狂ったように死ぬ気でやるだけである。
忠とか孝とか、理屈で考えるのではなく、ただ死にもの狂いでやっているうちに、自然と身に付く。
考えるより行動せよ!という意味でしょう。
私たちは、考えすぎて動けなくなることがあります。
そうやって時間を浪費することも少なくありません。
あれこれと理屈を並べたりする暇があるなら、ただがむしゃらに、ひたすらに、死にもの狂いでやるのみ。
そうしているうちに、必要なものは自然と手に入り、身に付くものです。
「やるべきこと」が決まったら、一心不乱に進むだけ。
武士にとっては失敗したら「死」が待っているだけ、成功したとしても、いずれは「死」にたどり着くだけです。
幸いなことに私たちは、失敗しても命までとられるようなことはありません。
やるだけやったら後は結果を待つのみです。
やる前から結果を気にしていても、気にしたことで結果が変わるというものでもありません。