若きうちには随分不仕合せなるがよし。
葉隠より
不仕合せの時くたぶるる者は、役に立たざるなり。
目次
しなければならない苦労もある
「若いうちの苦労は買ってでもせよ!」という言葉をあまり聞かなくなってきたように感じます。
むしろ「しなくていい苦労ならしないほうがいい」というのが、現代の考え方でしょう。
確かに、一生「しなくていい」ままでいけるのであれば、それは幸せなことです。
しかし、「しなければならない苦労」というものに必ず出会います。
どうせしなければならないのであれば、若いうちのほうがいい。
体力や気力が衰えてきてからでは、乗り越えられないかもしれません。
大人になってからのほうがそれなりに耐性がついているようにも思えますが、その耐性も若いうちの苦労によって培われるものです。
また、上手な向き合い方、上手な逃げ方も身に付くようになります。
それも真向勝負したことがあるからこそ、身に付くのではないでしょうか。
何より、大きな苦労に直面し、仮に潰れてしまうことがあったとしても、若いうちであれば、やり直す機会は何度でもあるのです。
誰しも楽をしたいものですが、楽をするためにこそ、それなりの苦労を越えていかなければならないのです。