敷島の大和心を人問はば
本居宣長
朝日に匂ふ山さくら花
目次
大和魂とは何か!?
そう問われても中々即答できないでしょう。
「日本人の魂」「日本人固有の心」・・・外国と比べて日本人ならではの考え方や価値観、そんな意味合いになるかと思いますが、それは時代によって移り変わることがあります。
かつては「もののあはれ」を知る心だったり・・・
時には「特攻玉砕」の心だと言われたり・・・
そして「武士道」もまた、日本固有のものとして「大和魂」の一つと言えると思います。
東日本大震災など、大きな災害にあってしまった後の日本人の行動は、いつんも世界中で称賛を受けます。
略奪や暴動起こすこともなく耐え忍ぶことができるのは、どんな事態に陥っても正しいこと、つまり【義】を大切にしているからです。
空腹にも関わらず食事の配給に、きちんと列を作って並ぶという、この礼儀正しさは【礼】の心です。
自分のことだけで精一杯のはずが、それでも弱いものや他人を助けたり、譲り合おうとするのは【仁】の心です。
これだけの非常事態にも関わらず、パニックに陥ることもなく、整然と行動できたのは、何が「恥ずかしいこと」なのかを知る【名誉】の心でしょう。
そして命をかけて人を救った人には【勇】の心があったと思います。
ここぞ!という時に出てくる日本人らしさ…
その中には今も「武士道」があるのでしょう。